阿部ブログ

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1月10日(日)武蔵野農園の今後

武蔵野農園に昨年8月に前の市民農園を引き払い移ってきたが、今日、武蔵野農園の土地と貸してくれている農家のご主人が昨年12月に亡くなったと畑仲間から聞いた。突然の思いもよらない話だった。前の市民農園でもお祖父さんが亡くなり、息子が相続税を支払う(物納)するために畑を処分しなければならないということで、立ち退いたが、今回はどうなるのか。武蔵野農園のご主人にはお子さんが何人かいるとのことで、話合いの結果では今借りている畑を立ち退いてくれ、ということになるかもしれない。

スギナを取り除き、土壌改良を始め、やっとここで落ち着いて野菜栽培ができる、ジャガイモの植え付けも含め、夏野菜の栽培計画を立てようとしているところだった。立ち退きか、このまま使えることになるのか、自分達にはどうにもできないことなので、ここ暫くは結論待ち、ということになる。農家から土地を借りて野菜栽培をするというのは、いつどうなるか分からないので、綱渡り的なところがある。

 


1月9日(土) 飽食から賢食へ

食べ物を大切にする時代になっていると感じる。以前は腹いっぱい食べると幸せな気持ちになったが、今は食べるということを大切に考えている。ポイントは医食同源的発想だ。

健康維持を第一にして食べる。勿論美味しい、ということも欠かせない重要な要素だが、食べ物の栄養価の方に関心がいく。最近では食べ物の栄養価に機能性も加わり、病気を予防する効果も実証されている。

例えば今注目されているエゴマのα‐オレイン酸は認知症、ガンの予防に効果があるとされている。動物性のレバーとか、魚の血合いの部分には鉄分が多く含まれ、心臓病の予防あるいは回復に良いとされている。

鉄分も動物性と植物性とでは性質が異なり、体内への吸収率も違うそうだ。どのように調理したら良いか、レシピーの開発も重要になってくる。近頃、テレビの料理番組に管理栄養士が出演することがある。賢く食べる、賢食の時代に移行しているのかもしれない。

 


1月8日(金) 屋上菜園にもユニバーサルデザインを

都心部で一般公開されている屋上菜園には多くの方達が上がってくる。小さなポケットパークに来るような感覚で来られるのだろう。小さな子供と一緒に若い家族連れ。一方高齢者のおばさん、おじさんも屋上菜園ガーデンに来られる。特におばさん、おじさんの世代は自分達でも家の庭などで野菜を栽培した経験があるせいか、菜園の野菜に関心を持ってくださる。菜園の傍らで暫く野菜栽培談義が始まることも珍しくない。車椅子で来る方もいる。将来は車椅子で来られる方のために菜園の周りを移動できるよう回遊式の通路も考えたい。屋上菜園ガデーンは車の心配もなく、ゆっくり楽しめる別天地だ。そのためにも屋上に来られる人々が楽しむことのできる施設づくりを心がけていきたい。ユニバーサルデザインの発想が屋上菜園ガーデンにも求められているように感じている。

 


1月7日(木) CSRと生物多様性と循環的農業

企業の中には屋上菜園設置の目的を社会貢献においているところがある。最近では「社会貢献」を一歩進めてCSRに取り組む企業が増えている。CSRとはそもそも「企業が社会問題と環境問題を、企業の責務として利害関係者とのやり取りのなかに自主的に組み込む」というところにある。」ポイントは自主的というところだ。社会貢献にはどこかやらざるを得ない、もっと強く言えば免罪符的な響きもある。企業が存続するためには社会の存続が、さらには自然環境の持続性が欠かせない。この自覚を持ってCSRに取り組んでいる企業のテレビコマーシャルを最近見た。商品の単なる宣伝とは異なる社会と自然と共生していく企業の姿勢を伝えている。

屋上菜園で有機栽培で野菜を育てれば、小さいながらも有機的自然が戻ってくる。そこには不十分な形にせよ生物多様性が生まれる。都市に自然を回復していくことは、そこに住む人々にとって大切なことだ。人工的建造物の世界の中に人は自らを閉じ込めることはできない。

 


1月6日(水) 菜園コミュニティ・「私の居場所」

最近周りの人と話していると、「居場所」という言葉がしばしば出てくる。以前スターバックスのビジネスモデルを検討した時、スタバのコンセプトは家、会社とは違う第三の場所としてカフェを位置づけるということだった。最近ではカフェが自分の居場所、自分を取り戻せる、ホッとできる場所、つまり居場所になっているような印象を受ける。しかし実際は隣の人と話をするわけでもなく、携帯電話を見たり、本を読んだりと一人の時間だ。私が考える居場所のコンセプトは一人でいることもできるし、仲間と一緒の時間も過ごせる場所だ。仲間の輪の中で、同時に自分一人になれる場と時があるのが本当に落ち着く居場所なのではないか。最近会社の中にも、家庭でも自分の居場所がない、という中高年の声を聞く。市民の農作業は一人で黙々とするよりも仲間と一緒に作業したい。それが段々コミュニティになっていく。

 


1月5日(月) 屋上菜園ガーデンのモジュール化

屋上菜園ガーデンをつくる場合は、施工ということになり、一旦施工されたものは施設としてその後、変更されることは殆どない。ということで最初の内は珍しさもあり、屋上菜園ガーデンに人が上がってくるが、四季の野菜、果樹、花などの変化は別にして、風景が変化しないということもあり、マンネリ化し、飽きられてくるということになりがちだ。

それを避けるためにもできれば2年に1回くらいの頻度でリフォームして、変化を出したい。大幅な変更は難しいかもしれないが、一部レイアウトを変更するとか、四季折々にレンタルのような形でいいので、段々畑とか、池とか、パラソル、小さなログハウスのようなものが期間限定であれば、変化が出て一層楽しくなるのではないか。

いろいろなモジュールを組み合わせて屋上菜園ガーデンを演出する時代になっているのではないだろうか。

 


1月4日(月) 天候異変と屋上菜園活動

今年のお正月は3,4月並の暖かさで、まさに異常天候だ。これから段々寒くなっていくのかもしれないが、温暖化傾向は今後も続きそうだ。世界的に温暖化しているが、今日の天気予報士の解説では、ぺルー沖のエルニーニョ現象の影響とそこで吹く風の影響が大きいとのことだ。今年は特に天候から目が離せない一年になるのではないか。

屋上菜園で野菜づくりをしていると、特に暑さと突風が気になる。屋上も夏場年々高温化している。浅い土(15cm)で野菜栽培をしているので、熱が土の中に伝わりやすい。それが野菜の根にダメージを与える。また水遣りのタイミングと量も今年は今迄と違うやり方を考える必要があるかもしれない。もう一つは強風・突風。風が強く吹くのは以前は大体台風シーズンと決まっていたが、ここ数年は早々と5月に台風が襲来するようになった。最近では突然突風、竜巻がやってきたりする。防虫ネットが飛ばないように特に注意してきたい。農作業をしていると晴れ、雨の予報に最初目が行くが、これからは温度、風についてもきちんと把握していなければ、と思わされている。そして私達栽培する者も夏場は熱中症にかからないように注意することが言うまでもないことである。

 


1月3日(日) 今年実現したいこと・初夢その3   エゴマ協働栽培農園

今年の取り組みを開始するプロジェクトの中でも、この「エゴマ共同栽培・共同分配プロジェクト」は最優先案件になっている。栽培の候補地としては、埼玉県、山口県、千葉県、三重県の4ヶ所。千葉県を除き、3県には一般社団法人ジャパンベジタブルコミュニティの仲間がいる。このプロジェクトを実行するための運営原則の策定を現在、急ピッチで進めている。この共同プロジェクトは農家と市民の協働方式を特長としているので、一番重要なのは、このプロジェクトに共鳴し、積極的に関わってくださる農家と市民の参画だ。

これが実現できれば、まず農家=生産者、市民=消費者という分断された構造を変えることができる。生産者と消費者の融合、プロシューマーの創出だ。

もう一つは耕作放棄地の増加に歯止めをかけることができる。山口県のケースだが、夫婦で農作業をやってきて、二人とも70歳を越したところで奥さんが病気になってしまい、農作業ができなくなってしまった。跡取りもいない。「俺一人ではとてもできない。もう農作業は諦めるか」と思い悩んでいる。もしエゴマを市民と協働で栽培することができれば、エゴマを転作作物にして、農業を続けられる。栽培したエゴマを子実で食べたり、エゴマ油にして摂取すれが健康増進につながる。エゴマが身体に良いことはわかっていても、国産のエゴマがなかなか手に入らない。今後とも供給不足状態は続くだろう。エゴマはもともと自給的作物だ。自分達で栽培して、自分達で消費する、という日本農業の原点に還る取り組みとなる。

 


1月2日(土) 今年実現したいこと・初夢その2   コロニー・リバイバル農園

これは15年以上前から胸に温めてきた構想なのだが、仕事で、家庭で傷ついた人達が滞在しながら仲間と一緒に農作業をして、傷を癒し、元気を回復して、会社に、家庭に戻れるような農園をつくりたいと思っている。自然の中で生活し、同じような傷を持っている仲間と一緒に野菜を育て、栄養豊富な野菜を食べる。そして元気を回復していく。私達は「地の民」であり、自然の一部なのだ。そして「樹木にはみごとなものと、不恰好なものとがありますが、世界が成り立つには、どの木も大切なのです」という言葉に、自然の中にいれば素直に頷くことができる。「自分以外のものになろうとはぜず、自分は自分のままでいい」と語りかけてくる木に愛おしさを感じる。

自然の世界では生命が循環する。新緑の葉も秋には枯葉となり、土に落ち、腐り、腐葉土となり、新しい命の誕生を支える。死が命につながっていく有様を自然の中で私達は見ることができる。同じような傷を持った仲間はきっと傍らにいて支えてくれる友となってくれるだろう。

私が15年前のこのリバイバル菜園を考えた時は、倒産した会社経営者のことを主に考えていた。再起の場所として。現在はもっと幅広く考えていきたいと思っている。このコロニー・リバイバル農園を開設し、運営していくためにはバックアップの組織と経済的裏づけが欠かせない。このプロジェクトは私にとっては集大成の仕事になるだろう。

 


1月1日(金) 今年実現したいこと・初夢その1 コミュニティ菜園

現在市民農園が増えている。私が住んでいる志木市でもシェアー農園のような市民農園を見かける。農家が耕作していた畑を細かく区画分けして、一定の料金で野菜づくりをしたい市民に貸し出すという仕組みだ。区画の面積からすると、あまり負担にならない程度で楽しく、家族で野菜づくりができる、というところが人気の理由ではないか。

さて私が考えているコミュニティ菜園は目的と仕組みがちょっと違う。

現在ビジネスモデルのデザインをしている最中で、まだ検討段階だが、大よそのイメージは次のようになる。

1.コミュ二ティ菜園には栽培兼運営管理者が複数名いる。彼らが畑全体の栽培に責任を持ってあたる。一方市民はコミュニティ菜園の会員になり、自分が野菜を栽培する畝を1~2本借りるコースと栽培兼運営管理者を手伝うコースのいずれかを選ぶ。

借りるコースと手伝うコースの料金をそれぞれ設定する。

栽培兼運営管理者の内1名は農家であることが望ましい。

2.コミュニティ菜園で収穫された野菜を会員は会員価格で購入することができる。

コミュ二ティ菜園の特長あるいは良いところは、
1.有機栽培での野菜づくりは日々のコマメな病害虫対策、栽培管理が欠かせない。栽培兼運営管理者がいればそれができる。市民の場合、週1~2回の出動がいいところではないか。

2.野菜栽培では定期的に人手を必要とする時が年に何回かある。その時、市民に手伝ってもらえれば大助かりだ。

3.栽培兼運営管理者がいれば畑全体を一体的に管理できる。

 


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